実録!自社のロゴマークができるまで

私たちはこれまで、多くのお客様の企業案内や採用案内、そして企業の「顔」となるロゴマークの制作に携わってきました。
しかし、灯台下暗しとはこのこと…。お客様の思いをクリエイティブの力でカタチにする立場でありながら、私たちはグループ会社のシンボルマークがあるため、スタジオーネ63としての正式な「企業ロゴマーク」は存在しませんでした。

「いつか作ろう」「自分たちで作るからこそ妥協できない」そんな想いが先行し、テキストのみの社名表記で活動を続けてきましたが、制作会社として自律した組織の象徴が必要だと意を決し、ついに自社のロゴマーク制作プロジェクトが始動!

プロジェクトに関わった担当ディレクターたちの奮闘と、私たちが「企業の顔づくり」にどのように向き合ったのか、その裏側をご紹介します!

STEP 01/社名に込められた想いなどを掘り起こす(ロゴに込める意味)

ロゴマークは、単なるかっこいいデザインではありません。企業の理念や目指す未来への決意を視覚化したものです。

自社のロゴマーク制作にあたり、まず私たちが最初に行ったのは「スタジオーネ63」とは何か?「らしさ」とは何か?を徹底的に探る社内ヒアリング。1968年に創業した当時の想いや、社名に込められた意図を知る代表の方々にお話を伺い、さらに各部門のディレクター同士で、自分たちの強み、そしてありたい姿について何度も話し合いを重ねました。

これは、通常お客様のロゴマークを制作する際にも行う「ヒアリング」のプロセス。自分たちのこととなると客観的に捉えるのは難しいものでしたが、妥協せず深く掘り下げて話し合いを行いました。

そして過去から現在、未来までのキーワードをつなぎ合わせると…

当時の社名の由来を聞いた時は若干怪しい雲行きでしたが(笑)、想いを紐解いていくと「なるほど…これ今の私たちだ!」という明確な共通認識へと変わっていきました。さまざまな要素が組み合わさる中で、ようやく「スタジオーネ63」への納得感と言語化が深まりました。

STEP 02/集めた「らしさ」をカタチにする(ロゴのラフスケッチ)

ロゴに込める意味や方向性がある程度固まり、いよいよアイデアを形にしていきます。

複数名のデザイナーが作業に入り、数十案に及ぶ手書きのラフ案を作成。ここではいきなりパソコンでデザインを始めるのではなく、想起されるさまざまな形やイメージを、まずは思いつくままに描いていきます。この段階では「質より量」を重視し、アイデアの幅を広げることが大切だと考えています。

あまりきれいなスケッチではないのでぼんやりと縮小しています(笑)ラフ案の中から、言語化された想いを最も的確に表現できている案を探し出します。

STEP 03/デザインを具体化&チェック

手書きのラフスケッチの中から、コンセプトを最も表現できている案を選定し、いよいよIllustratorを使ってデザインを具体化していきます。

カラー、細部の調整を行いながら、ロゴマークとしての完成度を高めていきます。

そして複数のデザイン案が出揃ったところで、ディレクターによるチェックが行われます。また今回はスタジオーネ63で働くみんなのロゴマークなので、全社員へのアンケートも実施!

 

「この線の角度の意味は?」「らしさが全然弱い」「競合他社のデザインと被っていないか?」「誰が作ったんだ?」…

 

さすがは制作会社…チェックの目は厳しく、遠慮のない指摘が次々と飛び交います…

プロの視点からあらゆる角度で検証することで、ロゴマークが持つべき強い視覚的メッセージと独自性を磨き上げていきます。

STEP 04/修正・ブラッシュアップ

厳しいチェックを経て、ついにベースとなるデザイン案が決定!ここから「ブラッシュアップ」という最終的な磨き込みを行います。

細かなカーブや視覚的な重心の調整など、人の目では気づきにくいミクロな調整を徹底的に行います。

アートボードの端から端まで…少し時間をおいてみてみたり、離れた場所から見てみたりしつつ、バランスを整えていきます。この作業が一番長く感じる…

ロゴマークはあらゆる媒体で使われる企業のシンボルです。拡大しても縮小しても、またモノクロで印刷しても美しく、一貫した印象を与えるように細部まで作り込んでいく作業が続きます。

STEP 05/ついに完成!(ガイドライン制作)

ロゴマークが完成したら、最終工程である「ガイドライン」の作成を行います。

いつ誰が使っても、ロゴマークのイメージが損なわれないように、正しい使用方法を定めておく必要があります。

具体的には、以下のようなルールを規定します。

  • 色の規定:CMYK、RGB、特色などの正確な数値
  • 使用禁止規定:縦横比の変更、変形、回転など、誤った使用例
  • 最小使用サイズ:視認性を保てる最小のサイズ
  • アイソレーション:周囲に確保すべき余白のルール  などなど

ガイドラインがあることで、社内はもちろん、外部の制作パートナーにロゴマークを共有する際も、一貫したブランドイメージを保持することが可能になります。私たちは、お客様のロゴマークを制作する際も、このガイドライン制作までを重要なプロセスと位置づけています。

最後に

こうして、私たちの新しいロゴマークは誕生しました。自社のロゴマーク制作にあたり、自分たちを客観的に見つめ直す最高の機会として捉え、妥協することなく議論を重ね、形にすることができました!

今回のプロジェクトを通じて改めて感じたのは、ロゴマークは単なるデザインではなく、企業が歩んできた道、そしてこれから歩む未来への羅針盤であるということです。私たちはこれからも、お客様が持つ「想い」や「決意」を深く掘り起こし、多彩なクリエイティブで新しい価値を生み出していくお手伝いをいたします!

\新しいロゴマークとともに、これからもスタジオーネ63をよろしくお願いいたします/

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