
今年もそろそろ「アートパラ深川」の季節。
先週まで初のプレイベントとなる豊洲エリアでのイベントが開催されていましたが。
息つく暇もなく、水面下では本祭に向けた準備が地獄のような忙しさで進行しています。
そんなボランティアイベントの水面下中の水面下、
イベント運営資金についてのリアルな実情を赤裸々にご紹介します。
https://artpara-fukagawa.tokyo/
運営資金確保はボランティアイベの原点
イベントを成功に導く上で、広報・プロモーション活動は不可欠。ただし、どれだけ素晴らしい企画や発信力があっても、活動を支える「資金」が枯渇すれば、持続的なプロモーションが難しくなるのもまた事実。特に「アートパラ深川」のようなボランティアベースのイベントでは、運営資金の確保はイベントそのものの存続に関わるとともに、プロモーションを推し進める上での原点であり、最も重要な要素の一つだとも言えます。いかに美しい美辞麗句を並べても、経済原理を一切無視したイベントは存在し得ない、と言ってもいいかもしれません。
おかげさまで「アートパラ深川」は非営利のボランティア組織が運営しているにも関わらず、応募数、そして来場者数は共に増加の一途。イベント規模が年々拡大している嬉しい悲鳴に直面しています。一方で、より多くのパラアーティストの作品を展示し、より多くの方々にその魅力を伝えるためには、会場設営、広報物の制作、運営スタッフの確保など、多岐にわたる費用が必要です。
前回のブログでも触れたように、私たちのミッションは「100年続く芸術祭」。そのためには新しい告知手段を継続的かつ積極的に取り入れ、若い世代の力を借りてSNS戦略を本格稼働させることも重要です。つまり、イベント活動を支える安定的な経済基盤の構築は最も優先順位の高い課題だとも言えます。この拡大するニーズと、非営利活動という難しい枠組みの中でいかに資金を確保し、プロモーション活動を維持・強化するのか、私たちは常にその狭間で模索を続けてきました。
企業協賛による支援の重要性とその限界
こうした資金面の課題を解決する上で、企業協賛からの支援は「アートパラ深川」にとってもはやなくてはならないもの。協賛企業の皆様からのご支援は、イベントの質を高め、より広範なプロモーションを展開するための貴重な原動力となっています。また協賛企業の名前がイベント広報等で掲げられることで、イベント自体への信頼性も向上し、新たな来場者層へのアプローチも可能に。さらに協賛企業の中にはボランティア活動へ積極的に参加していただける企業も少なくないなど、協賛企業一社一社、そしてボランティアに参加していただいている社員の皆様に本当に、心から感謝しています。
しかし私たちは、大切な企業協賛だけに頼り切ってしまうことへの懸念も、同時に抱いていました。市場経済の変化や、企業のCSR(企業の社会的責任)活動の方針転換など、外部要因によって協賛が得られなくなるリスクは常に隣り合わせ。協賛に依存しすぎない、より持続可能な運営モデルを構築することは、私たち広報チームの、ひいては運営サイド最大のミッションのひとつです。そのためには、広報活動を単なる告知に留まらせていてはダメだと。「共生」をテーマとしたイベントの社会的意義やパラアーティストの潜在的な魅力を多角的なマーケティング戦略に組み込み、新たな価値観を積極的に発信しなければならない。協賛企業からの支援は重要ですが、それだけでは「100年続く芸術祭」としての足腰を強くし、自立することは難しい。協賛とは別に、もう一つの車輪を自ら生み出し、いつか両輪で自走しなければならない。そんな現実と向き合う必要がありました。
ノベルティグッズ開発で広がる可能性
と、たいへん固いお話が続いておりますが。w
運営資金の安定化と、イベントの魅力をより深く伝える新たな手段として、私たちは公式グッズの導入を検討し始めました。実は、運営メンバー自身(主に私)が「アートパラ深川」の公式グッズがあったらいいのになぁ、と常々感じておりまして。私、個人的に美術館巡りやイベント参加が大好物で。その際、ミュージアムグッズや公式グッズなど、何らかのグッズを記念品やお土産的に購入することがよくあります。今で言えば「ミャクミャクグッズ」が旬ですよね。w このようにイベントを訪れた方が、思い出として持ち帰れるもの、そして日常的に使用し、生活の中でイベントの趣旨を再認識できるようなアイテムがあれば、素晴らしいプロモーションにつながる、と確信していました。
こうして誕生したのが、私たち自身の「こんなのが欲しかった!」という思いを形にした公式イベントグッズ。これまではポストカードや携帯ステッカーといった無償配布物が主でしたが、有償となるTシャツやトートバッグなどを展開することで、より多角的なプロモーションが可能になるのではと。またこれらのグッズは、単なるお土産としてではなく、購入を通じてイベントへの支援の意思を示すという新たな可能性を秘めています。
※そういう意味では「寄付」の仕組みもそろそろ考えないと。外国人の方からよく質問されるので。
収益の一部はアーティストとイベントの運営資金に充当され、来場者はグッズを手に入れることで、間接的に「アートパラ深川」の活動を支援できる仕組みです。まだまだ始めたばかりで告知が行き届かず、去年は思ったほど売れませんでしたが、何事も始めてみないと始まらない!そんな思いで徐々に活動の範囲を広げていきたいと考えています。乞うご期待、そしてあなたも今年のアートパラ深川を観戦し、ぜひご購入を!
グッズはこちら https://artpara-fukagawa.tokyo/goods2025/
(つづく)
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