印刷データを扱う上で欠かせない重要な要素、「トンボ(トリムマーク)」について解説します。
デザインソフトでデータを作るとき、四隅にある「カギ型の線」を見たことはありませんか?実はこれ、綺麗な印刷物を作るために非常に重要な役割を担っているのです。
トンボのお仕事@ 裁断のズレ防止
業務用の裁断機は、何百枚もの紙を一度にカットします。非常に精密な機械ですが、紙自体の伸縮や刃の厚みなどにより、どうしてもコンマ数ミリ単位の避けられないズレが生じることがあります。
もし、仕上がりの線ピッタリにしか色を塗っていないと、カットが少し外側にズレただけで、端っこに紙の地色の「白」がヒョロっと見えてしまうのです。
これを防ぐために、あらかじめ「仕上がりの線よりも3mmほど外側まで、背景の色や絵柄をはみ出させて描いておく」というルールがあります。
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- トンボの内側の線: 実際にカットする「仕上がり線」
- トンボの外側の線: 背景を描いておくべき「塗り足し線」
この2本の線の幅(3mm)が、いわば「ズレても大丈夫なための予備のスペース」になります。トンボがあることで、どこまで予備(塗り足し)を描けばいいのかが明確になるのです。

トンボのお仕事A 多色印刷の確認
フルカラー印刷は、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)の4色のインクを重ねて表現します。トンボは、これら4色の版がピッタリ重なっているかを確認する「合わせ」の目印にもなります。トンボが二重に見えるようなら、それは色がズレている証拠です。
トンボのお仕事B 両面印刷の整合性
表裏の「合わせ」。透過光で透かしたときに、表裏の十字線(センタートンボ)が重なっているかを見ることで、表裏の印刷位置の精度を測ります。これがズレていると、両面でデザインの位置が食い違ってしまいます。
トンボのお仕事C 加工位置の目印(折り、ミシン目、穴、背幅など)
印刷した後に、紙を折ったり、穴をあけたりする加工工程のガイドになります。「ここで折る」「ここにミシン目を入れる」といった指示を、トンボの延長線上で指定します。
トンボがないとどうなる?
もしトンボがないデータで印刷を進めてしまうと、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。
- 周囲に意図しない白い隙間ができる(裁断が外にズレた場合)
- 必要な文字やデザインが切れてしまう(裁断が内にズレた場合)
- 仕上がりサイズがガタガタになる
これらを防ぎ、プロのクオリティを保つために、トンボは必須のツールなのです。
「トンボ」は、印刷工程における「正確な地図」のようなものです。 印刷のズレという物理的なリスクを回避し、お客様の理想通りの仕上がりを実現するために、データ作成時には必ず設定するようにしましょう。
最後に
トンボは「印刷・裁断のズレを防ぎ、美しく仕上げるため」に存在します。
「設定方法がよくわからない」「自分のデータにトンボがついているか不安」という方は、ぜひお気軽に弊社スタッフまでご相談ください!
スタジオーネ63では、グラフィックデザイン、WEB制作、映像制作、デジタルマーケティング、システム開発、校閲、バリアブル印刷、印刷事業を一貫して提供し、お客様の様々な課題を解決するクリエイティブソリューションをご提案しています。
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